iOS10.3正式版のバグの状況

iOS10.3ではコンテンツブロッカーの要素非表示系で多用されるルールが無視されて動作しないバグがあります。
古いiOSからiOS10.3にアップデートした直後は動くこともありますが、端末を再起動するとこのバグが必ず出現するようです。
このバグにより、コンテンツブロッカーアプリの多くが影響を受けます。
(ドメイン名でブロックする機能しかないコンテンツブロッカーアプリは影響ありません。)

具体的には[xxxx=’yyyy’]という形式が全く動作しません。例えば、[id=’ad”]や[class^=’ad1′]、[href*=’adhost’]などが動きません。
これに伴い、iOS10.2のコンテンツブロッカーで消えていた広告や空白の一部が消えなくなってしまいました。

webkit.orgの方で修正パッチが出ています。(チェンジセット 214358 – WebKit)
おそらくiOSのバージョンアップでこの修正パッチが取り込まれて直ると思われますが、少し先になるかと思います。

280blockerについては出来る限り影響を減らすように様々な工夫をして修正版の定義ファイルをリリースしました。
ただ、全体の10~20%のルールはどうにも対応できませんので、OSが修正されるまで待つしかない状況です。