暗号化DNSサーバーを利用したアプリの広告ブロック機能が改善されました。
この機能はiOS14から利用可能になったばかりで、他の広告ブロックアプリではまだ利用されていない方法のため調整に時間がかかりましたが、機能的には今回のバージョンアップでほぼ完成したと考えています。
初めて設定する場合はアプリ内の高度な設定の「DNSによるブロックの方法」をまず参考にしてください。
アプリ内でDNS設定変更可能に
iPhoneの設定アプリでDNSメニューはかなり奥の方にあるので、設定を変更するのが面倒ですよね。それを解消するためと、サーバーダウン対策のために280blockerアプリ内にメニューを追加しました。
この状態が基本で推奨です。
DNSブロックがオン、280blockerのDNSブロックサーバー(メインサーバー)が利用されます。
これで広告ブロックがオフになります。
coudflareの暗号化DNS(DoH)サーバーが利用されます
これは280blockerのDNSブロックサーバー(メインサーバー)がつながらないトラブル時の設定です。代替サーバーは処理能力が低いため、問題がない時は代替サーバーはオフにしてください。
DNSの設定が必要なのはこれまでと同じです。これで機能がオンになります。
自動を選ぶとDNSの設定が全てオフとなります。広告はブロックされず本来のiPhoneの設定に戻ります。
ブロック性能が向上
DNSでブロックするドメイン数を、設定できる上限近くまで大幅に増やしました。
アプリ広告をブロックする能力では、VPNプロファイルでのブロック(#)とあまり変わらなくなりました。数パーセントの差はありますが、コンテンツブロッカーと併用していれば差を感じません。
このDNSを利用した方法は、VPNプロファイルでのブロックと比較し、非常に安定的した動作をしています。VPNプロファイルのブロックではWifiと4Gの頻繁な切り替わりの時に広告のすり抜けたりが起ったり、端末環境によっては通信が詰まる事もありましたが、DNSでのブロックでは今のところ一度もそのような問題が起きていません。
またDNSの方はバッテリー消費も0ですので、私自身のiPhoneでは現在このDNSでのブロックを利用しています。
(#)VPNプロファイルのブロック……DNScloakやAdgaurdPro、Adblockなど
DNSサーバーの増強
280blockerのDNSサーバーには余裕はありますが利用者の増加を見越してver6.1からver6.2でサーバー能力が3倍にアップしました。
また280blockerのメインのDNSサーバーがダウンした時のため、280blockerの代替サーバーを用意しました。